2014年11月29日土曜日

309.「今日」という詩


妻が切り抜いていた新聞記事。

「今日」という詩。

妻から、読んでみたらと勧められた。

ふむふむ…。

もとは英語、todayという原文があるらしい。

育休中だからこそ、詩の内容が響く。

世界中のママ、パパが似たような気持ちでいるんだな〜。

そう、俺は今日もしっかり父親やったぞー‼︎


「今日」 

作者不明 伊藤比呂美訳
 
今日、わたしはお皿を洗わなかった


ベッドはぐちゃぐちゃ

浸けといたおむつは だんだんくさくなってきた 

きのうこぼした食べかすが 

床の上からわたしを見ている 

窓ガラスはよごれすぎてアートみたい 

雨が降るまでこのままだとおもう 


人に見られたら 

なんていわれるか 

ひどいねぇとか、だらしないとか 

今日一日、何をしてたの?とか 


わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやってた 

わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた 

わたしは、この子とかくれんぼした 

わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうと鳴った 

わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった

わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた 


ほんとにいったい一日何をしていたのかな 

たいしたことはしてなかったね、たぶん、それはほんと 

でもこう考えれば、いいんじゃない? 


今日一日、わたしは 

澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために 

すごく大切なことをしていたんだって 


そしてもし、そっちのほうがほんとなら 

わたしはちゃーんとやったわけだ 

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